商学部 藤原ゼミ

[ THEME ] 経営戦略論

藤原 雅俊 准教授

2005年一橋大学大学院商学研究科 博士後期謀程修了。博士(商学)。京都産業大学講師・准教授、コペンハーゲンビジネススクール客員研究員を経て2013年より現職。専門は経営戦略論およびイノベーション・マネジメン卜。Disruptive Innovation in Chinese and Indian Bsinessesなどに論考所収。

世の中には、画期的な新製品や新サービスを創り出す企業もあれば、創り出せずに衰退してしまう企業もあります。新製品や新サービスを創り出した企業のなかでも、それを好業績につなげている企業もあれば、うまくつなげられていない企業もあります。こうした違いは、なぜ生じるのでしょうか。この素朴な問いを経営戦略論やイノベーション・マネジメントの観点から解こうとするのが、藤原ゼミです。

ゼミで私が重視することは、理論と現実の往復運動です。まずは経営戦略論やイノベーション・マネジメン卜に関する教科書を読み込み、理論の世界における視点や考え方を学びます。次いで、理論の見方で経営現象を読み解く修練を重ねます。世の中の経営現象は非常に複雑です。その複雑な現象を複雑なまま受け止めては、思考が絡まるだけで理解はいっこうに進みません。あえて単純化された見方をとることで、複雑な経営現象の裏側にある骨太の因果論理を見出すことができるのです。

理論で読み解ききれない不思議な現象にも直面します。そうした経営現象こそ絶好の学習材料です。どのような新たな見方や考え方をすれば、その現象を読み解けるのか。これは、現実に基づいて論理を組み立て、理論を考え直すことに他なりません。とても難しい知的格闘です。では、研究者は現実をどう捉え、どのように論理を構築するのでしょうか。この点を学ぶため、アメリカで新郷賞を受賞したThe High-Velocity Edgeという洋書を今年は読んでいます。

私は、こうした理論と現実の往復運動こそが経営思考力を養うのだと考えています。幸いなことに一橋大学には産業界も大いに期待してくれていますから、実務家との交流機会にも恵まれています。ゼミ生はそこで現場を見聞し、考えを深めています。知的好奇心あふれる彼らには大きな可能性を感じますし、将来、産業界の旗手として活躍してくれることを期待しています。

SHIMANUKI SEMINAR

理論を学び、
現実から経営を考える

2014年11月撮影

ゼミ生の声

ゼミ生の写真

私が所属している藤原ゼミでは、経営戦略やイノベーションについて学んでいます。内容は、テキストを輪読して基本的な思考法 や経営戦略についての様々な考え方を学びながら、経営の3要素である「ヒト・モノ・カネ」の観点からある特定の企業を分析するというものです。テキストを使った学習では、先生やゼミ生が提示した論点について全員で議論することで、より正確かつ深い内容の理解ができます。これは1人で本を読んでいるだけではなかなか難しいことなのではないでしょうか。また、同時に企業分析を行うことで学んだ考え方をどのように使えるのかを実感することができ、非常に面白いです。
学生同士の活発な意見交換や、自分の関心があることを突き詰めていく積極的な学習は大教室の授業ではなくゼミだからとそできることだと強く感じています。これからも個性豊かなゼミ生と共に、しっかりと主体性を持って学んでいきたいと思います。