藤原雅俊准教授と青島矢一教授がエコノミスト賞を受賞しました。

2020/10/20

このたび、藤原雅俊准教授と青島矢一教授が出版した『イノベーションの長期メカニズム:逆浸透膜の技術開発史』(東洋経済新報社、2019年)が第60回エコノミスト賞を受賞し、2020年9月10日に授賞式が行われました。エコノミスト賞は、毎日新聞社のエコノミスト編集部が主催する賞で、「経済論壇における芥川賞」と評されています。

同書は、日系企業が高い国際競争力を持つ逆浸透膜という特殊な半透膜が長年にわたって開発されてきた過程を丹念に辿り、既存の大企業におけるイノベーション活動に底流するメカニズムを明らかにしたものとして、高く評価されました。共著者の藤原先生は「日本経済を牽引する新産業として素材・部材産業が期待されている社会背景の下で、逆浸透膜に関心を持ち、その開発過程の調査を行いました。1960年代から長きにわたって開発が行われた過程を取材と資料調査によって詳細に辿る試みは、知的好奇心を大いに刺激してくれるものでした。長い歴史と伝統を持つ賞を第60回という節目のタイミングで受賞することができ、大変光栄です。」と寄せてくれました。

藤原先生は経営戦略論やイノベーション・マネジメントを、青島先生はイノベーション・マネジメントや経営組織論を専門とし、商学部、ビジネススクール、そして研究者養成コースにおいて各種科目を担当しています。

ご著書の詳細につきましては、東洋経済新報社のウェブサイトをご覧下さい。
エコノミスト賞の歴代受賞者につきましては、コチラをご覧下さい。

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(毎日新聞出版提供)