統計データ分析コンペティション 2020大学生・一般の部において商学部3年森將暁さんが優秀賞を受賞

2021/03/25

商学部3年生の森將暁さんが、統計データ分析コンペティション 2020 大学生・一般の部に 「ふるさと納税は地方創生の切り札になりえるか ―固定効果モデルを用いたパネルデータ分析― 」 という論文を提出し、優秀賞を受賞しました。本コンペティションは総務省統計局、独立行政法人統計センター、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構統計数理研究所及び一般財団法人日本統計協会の共催によるもので、論文審査会による学術論文的審査を経た編集後の論文が、日本統計協会の月刊誌『統計』2021年4月号に掲載されます。

今日は、森さんにコンテストやこれまでの学生生活についてインタビューをしたいと思います。


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この度は統計データ分析コンペティション 2020 優秀賞受賞おめでとうございます。 コンテスト応募のきっかけや受賞論文の内容について教えていただけますか?

森: ありがとうございます。以前から論文を書いてみたいと思っていましたが、コロナ感染症拡大で剣道部の活動が行えず時間ができたので、このコンテストに応募することに決めました。コンテストの趣旨に合致していそうな地方創生に着目して、ふるさと納税について研究することにしました。ふるさと納税は納税者側のメリットはよく知られていますが、それが地方自治体側の活性化に寄与しているかを定量的に評価することに興味を持ちました。統計分析の結果、「ふるさと納税の増大は、平均所得の増大に統計的に有為な影響をもたらすこと、人口流出入には影響がみられないこと」が確認できました。

論文執筆において大変だった点はどこですか?

森: はじめて論文執筆に取り組んだので問題設定に苦労しました。論文執筆の方法論や地方創生に関する色々な本や論文を読んで試行錯誤することによって論文テーマにたどり着きました。また、政府統計データベースestatからのデータ収集にも苦労しました。自ら分析に必要なデータを収集することの大変さを認識しました。

一橋大学における学生生活について教えてください。

森: 標準的な商学部生が受講する、経営学、マーケティング、簿記、管理会計、組織論、戦略論、労務管理、金融数理などの講義を受けつつ、一橋大学の特徴である学部の敷居の低さを生かして、経済学部で開講しているミクロ経済や中国経済、社会学部で開講している日本史、一般教養科目で英語、情報、レトリック論、ロシア文化論、地学、数学(微分積分、線形代数、確率論)なども興味深く受講しました。また、東工大、東京外語大、東京医科歯科大学との間の四大学連合で、他大学の講義も履修できるシステムがあり、東工大の情報系コースのデータベース構築、パターン認識に関する講義も履修しました。一方、課外活動としては、体育会剣道部に所属して週5回稽古をしています。剣道部はシフト制を敷いているため自分のスケジュールに合わせて練習できています。

森さんが感じる一橋大学の特徴を教えてください

森: 比較的規模の小さな大学であることもあり、教員との距離が近く意欲のある学生は色々なことにチャレンジしやすい環境であると思います。先に挙げたようにさまざまな授業を受けられ、ゼミでは少人数で指導を受けられることは貴重だと思っています。

商学部では1年生から必修のゼミが開講され、 1年生で導入ゼミI, II、2年生で前期ゼミI, II、3年生4年生で学部ゼミを履修します。 森さんはどんなゼミを履修してきましたか?

森: 三隅先生の導入ゼミIで戦後の世界経済の歴史を学び、遠藤先生の導入ゼミIIでは日本軍がなぜ第二次世界大戦で負けたかを題材にして組織論を学びました。小林先生の前期ゼミI, IIではオイラー定数などを洋書の輪読で学びました。中島先生の学部主ゼミでは江戸時代の一揆が引き起こされる要因を統計的手法で調べ、斉木先生の学部副ゼミでは機械学習に用いるスパース推定を勉強してきました。


統計データ分析コンペティション の詳細につきましては以下のリンクをご参照ください。
https://www.nstac.go.jp/statcompe/award.html

森さんの写真