2023/06/08
5月22日(月)、米国ミネソタ大学カールソン・スクール・オブ・マネジメント(CSOM)の学部生3・4年生を中心とする総勢29名の学生が国立キャンパスを訪問し、本学の学生と1日に渡る様々なプログラムを通じて交流しました。同大学は本学の国際交流協定締結校であり、中でもCSOMは商学部、経済学部と交流協定を結んでいます。今回、同スクールの国際教育プログラムとして日本と韓国を2週間の予定で訪れており、今後グローバルにビジネスを進める上で求められる異文化コミュニケーションを直接体験し、理解を深めることを目的としています。
はじめに、本学国際教育交流センター長の阿部仁准教授から、自身の米国生活のエピソードを交えながら歓迎のあいさつがありました。続いて、太田浩教授(全学共通教育センター)より、「Japanese Business Culture」と題して、日本の文化的・社会的特徴を国際比較の中で判りやすく講義しました。年功序列、多様性、ワークライフバランス、他人との関係の築き方などについて議論し、グローバルなビジネス社会における文化の多様性を考える機会となりました。
その後、本学の学生に向けてCSOM側の学生たちから、ミネソタ大学でのキャンパスライフについて公開プレゼンテーションがありました。6つのチームが、ミネソタ大学の魅力やアメリカの食文化などのテーマでキャンパスライフを紹介し、会場は和やかな雰囲気に包まれました。
昼は西プラザのカフェテリアでランチ交流をし、ミネソタ大学に派遣留学予定の本学学生と、ミネソタ大学から本学留学中の交流学生の案内により、図書館や兼松講堂などを巡るキャンパスツアーを楽しみました。
午後の部では、山下裕子教授(商学部)による「Japanese Green Tea Workshop; How can we turn knowledge about traditional cultural products into cross-cultural value?」と題するワークショップが行われ、日本茶に関するレクチャーと、試飲会を行いました。山下教授のゼミにおいて日本茶のバリューチェーンを研究している商学部の学生たちがホスト役として参加しました。CSOMの学生らに 日本茶の印象や、どのような点に興味があるかなどを質問し、バリューチェーンを考える上での重要なマーケティング情報を熱心にヒアリングしていました。CSOM学生も初めはおもてなしを受ける側のゲストでしたが、次第にマーケティング議論に引き込まれ、各グループともマネジメントを学ぶ学生同士の真剣なディスカッションで大いに盛り上がりました。
今回の訪問に参加したCSOMのJessie Lara Pliegoさんは、「一橋の方々は、皆さんとても温かくフレンドリーで、かつリスペクトをもって歓迎してくれたことに感激しました。キャンパスを見学するだけではなく、学びのプログラムもあり、予想以上に充実した訪問でした。ぜひ将来また訪れたいと思います。」と話していました。
一橋大学は、世界160以上の大学と国際交流協定を結んでおり、今後もこうしたグローバルな交流が広がることが期待されます。