商学部岡本純也ゼミが優勝！第2位は田村俊夫ゼミ！第54回一橋祭「第6回ゼミ対抗プレゼンコンテスト」レポート
2023/12/14
一橋祭二日目の11月25日に、西キャンパスのインテリジェントホールで、「第6回ゼミ対抗プレゼンコンテスト」が、一橋祭運営委員会主催の企画として開催されました。一橋生が日ごろゼミで学んだ内容を自由にプレゼンし、プレゼン力とその内容を競い合います。当日は、中野聡学長をはじめ、経営管理研究科経営管理専攻講師の吉岡徹先生、東京大学大学院新領域創成科学研究科特任研究員の御代田有希氏が審査員を務められました。
商学部、経済学部、社会学部から学部の垣根を越えて4つのゼミが参加し、ゼミの一橋ならではの学術的で白熱したプレゼンが展開されました。2時間半にもおよぶプレゼンコンテストで優勝したのは、商学部の岡本純也ゼミ生の発表、『「ウォーキングツーリズム×物語」で地域活性化』で、人口減少・少子高齢化社会における持続可能な観光地振興のために、ウォーキングツーリズムで課題の解決に挑みます。
このプレゼンは半年間をかけて練られたもので、学術的な先行研究を踏まえ、きちんとしたフレームワークに沿って考えられていたことが評価されました。ウォーキングツーリズムは、スポーツツーリズムの一種で、地域ならではの特徴あるルートがあれば、比較的少ない投資で開発することができます。モデル地域として、三重県を選定し、旅と物語に着目し、ウォーキングツーリズムと物語をかけ合わせて、地域への愛着を形成、持続させ、再訪を促すことを目標としています。「マイのべる」という生成AIを使ったアプリを用い、訪問地の提案や自分が歩いたルートが地図上に記されるだけでなく、自分だけの旅の小説が生成されます。旅の思い出を楽しむとともに、リピートして次の物語への興味を抱かせるというもので、今後はこのプロジェクトの全国展開も目指すとのことでした。また、岡本ゼミの3年生は、スポーツで社会課題を解決していくことを考える、政策・ビジネスプラン提言コンペ、スポーツ政策学生会議（Sport Policy for Japan；SPJ）に毎年参加していて、今年度は全4チームが入賞を果たしています。
「第6回ゼミ対抗プレゼンコンテスト」を終えて、一橋祭運営委員でこの企画を担当した、商学部2年の高橋崇輔さんにお話を伺いました。
「第6回ゼミ対抗プレゼンコンテスト」をやろうと思ったきっかけや、企画を終えられての感想などお願いいたします。
― コロナで中止になった高校時代の文化祭への未練が、一橋祭運営委員になろうと思ったきっかけです。2年生になり、委員会を動かしていく立場となった時に、「ゼミの一橋」と呼ばれる一橋大学のゼミ研究を外部に発信することで、ゼミ生の発表の機会を設けると共に、一橋大学を目指す受験生や地域住民の方に満足いただける企画を行いたいと考えました。
私は現在、篠沢義勝先生のゼミでポートフォリオ理論について学んでいますが、少人数故に主体的に活動できるゼミの場は、個人の実力を伸ばす上で非常に有意義だと実感しています。自身のゼミでの経験が、今回の企画を実施するに至った要因の一つでもあるかもしれません。
― 今年のゼミ対抗プレゼンコンテストでは、経済学部から無藤望ゼミ、商学部からは田村俊夫ゼミと岡本純也ゼミ、社会学部からは吉沢文武ゼミの皆さんにご参加いただき、学部ごと、そしてゼミごとに異なるプレゼンを見ることができる、見どころの多い企画となりました。審査員には、本学の中野学長、吉岡徹先生、東京大学の御代田有希先生にご参加いただいたのですが、先生方からいただいたプレゼンへのご講評は鋭いものが多く、ゼミ生と審査員とのハイレベルな問答を楽しめる企画でもありました。開催までの間は、来場者の方に満足いただけるものになるか不安ではありましたが、当日の様子を見て、想像を超えるアカデミックなコンテストとなったことに、企画者として大変満足しています。
後輩へのメッセージをお願いいたします。
― 今年で6回目の開催となったゼミ対抗プレゼンコンテストは、一橋祭の伝統企画で毎年開催されています。ゼミでの研究を外部に発信できる絶好の機会ですし、先生方に審査いただくことや、優勝を目指して本気で挑むことは、ゼミでの活動において、そして大学生活において価値のある体験になるはずです。後輩の皆さんには、貴重で有意義な一橋のゼミでの活動を大切にしてもらいたいと思いますし、ゼミでの研究の集大成として、本企画に奮って参加いただければと思います。
出場ゼミ ※発表順
経済学部 無藤望ゼミ
『ゲーム理論を使ったマイナンバーカード政策の分析』
商学部 田村俊夫ゼミ
『一橋大学合併提案』
商学部 岡本純也ゼミ
『「ウォーキングツーリズム×物語」で地域活性化』
社会学部 吉沢文武ゼミ
『なぜ私たちは肉を食べるべきではないのか』
