【国際交流】商学部3年 徳田真帆さん

自身を強く持つこと、失敗を恐れないこと

2024/02/27

フローニンゲン大学(オランダ)留学 2023年9月~2024年1月

留学のきっかけ、目的

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私は学部3年の夏の終わりから5カ月間、オランダのフローニンゲン大学に留学しました。高校生のころから留学に興味があり、日本だけではなく、海外の文化、暮らしに触れてみたいという思いがあり、一橋の海外派遣留学制度に申し込みました。この長期留学プログラムに参加することで、英語力、特にスピーキング能力を向上させ、現地の文化にも触れてみたいと考えたからです。一橋の商学部で学ぶ私にとって最適な留学先として、経営、経済学部との交換留学制度があったフローニンゲン大学を選びました。オランダは非英語圏の中では英語を話す割合が高いので、英語に慣れるという意味でも魅力的でした。また大学の奨学金も利用できたので、留学の助けになりました。

留学先での生活

フローニンゲン大学では半セメスターごとに2つの授業を履修しました。どちらも講義とグループワークが必須で、特にグループワークには苦労しました。私はSSP(渋沢スカラープログラム)の学生ではなかったので、英語だけの授業に慣れておらず、最初は講義を聞き取るだけで精一杯でした。履修した授業で印象に残っているのはCross Cultural Managementです。これは各国の文化の違いに重点をおいて、異なる文化間のコミュニケーションの食い違いやインターナショナルビジネスへの影響を学ぶ授業です。講義で理論だけを学ぶのではなく、文化の多様性を測る指標を用いながら、ケース問題に取り組むことはとても楽しく、特に日本の文化を客観的に見ることができて面白かったです。

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この留学での英語力向上に関しては、寮で出会った友だちの存在が大きいです。彼女は日本についてよく知っているうえ、ほぼ毎日会話をしていたので、英語のレベルが格段に上がり、私の留学生活は素晴らしいものになりました。その出会いがなければ、家に引きこもっているだけだったかも知れません。一人友だちができると次々に友だちが増えていき、自然と留学生活も楽しくなり、留学にチャレンジしてよかったと思いました。また友だちとのコミュニケーションでは、日本の文化や製品について、世界ではよく知られていることも、友だちづくりにとても役立ちました。

滞在先のオランダをはじめ、ヨーロッパでは多くのLCCが運航しているので、この留学の機会を利用してたくさんの都市に旅行しました。特に、ドイツの北部地方では、オランダと挨拶や食文化が似ており、とても興味深かったです。ヨーロッパ留学は、周辺国に気軽に旅行できるので、知見を深めるという意味でもとてもおすすめです。

※ グローバル・リーダーを育成するためのSSPのカリキュラムは、「英語による専門科目・ゼミ」と「長期留学」で構成されています。

留学を経て

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オランダ名物ストロープワッフル

この留学を経て学んだことは、自身を強く持つことが重要であるということです。自分の意見をしっかり言うことが大事で、何も言わないと空気のような存在として扱われることもあります。毎日オランダ人の友だちに発音を直される日々でしたが、トライを繰り返すことで失敗を恐れなくなり、英語への抵抗感も無くなりました。文法が間違っていても、誰も気にせず受け止めてくれました。また、留学は日本のことを客観的に考える良いきっかけにもなりました。多くの国を旅行して感じたことは、日本のように交通が整っており、料理が美味しく、かつ安い国はなかなかないことです。日本のコストパフォーマンスの素晴らしさを身にしみて実感しました。

私はどちらかというと内向的な性格なため、パーティーなどの大勢が集まる場に行くことにはためらいがありましたが、とりあえず勇気を出して参加してみました。留学中は、四の五の言わずにまずは一度行ってみてから、判断しようという気持ちになりました。以前は行動する前から敬遠していたため、その点について自分自身が少し変わったと思います。

留学から戻って、今後は日本で日本語を話せず困っている旅行者や留学生などの外国人を助けるサービスに関わりたいと思っています。留学は楽しいですが、留学でなにかしら達成したい目標を持つとより楽しく有意義になります。留学中はたくさん時間があるため、自分のことをじっくり考える機会にもなると思います。時には意思疎通が上手くいかないこともあると思いますが、頑張ってください。オランダの冬は寒いですが、人は優しく、言葉も英語が通じるので、とてもおすすめです。