秋季リーグ全勝優勝!3部昇格を目指す
2024/10/21
野球に夢中
私は小さいころから野球が好きでした。父親の出身が関西ということもあり、気がついたらいつの間にか阪神タイガースの鳥谷敬選手ファンの野球少年になっていました。父親と友人の影響で野球を始め、双子の弟と毎日のようにキャッチボールをしていました。高校時代も野球に夢中でした。高3の7月まで部活を続け、毎日夕方の6時ごろまで野球部の練習をして、それから受験勉強に取り組むという生活でした。一橋の商学部に入学した際も、もちろんすぐに野球部の扉を叩きました。入部した当時のチームは、東都大学野球連盟の3部リーグで活躍していて、体格も大きく、パワーやスピードもあるすごい先輩方ばかりで圧倒されたのを覚えています。
私が2年生になったとき、チームは3部リーグで優勝争いをしていましたが、3年生になって春季、秋季ともにリーグ最下位になったのは、主力の先輩たちが引退された影響が大きかったように思います。そして、私が主将に就任したときに、残念ながらリーグ降格となりました。そこから再び浮上すべく、今一番の目標は4部リーグで優勝し、3部リーグに昇格することです。ですが、同期の仲間とよく話していることは、短期的なリーグの昇格だけでなく、継続的に強いチームを作っていきたいということです。1年後、2年後、3年後にもっと強くなること。我々は今、そこを目指して頑張っています。
一橋での学びを生かす
商学部では荒井耕先生のゼミで医療分野の経営や管理会計を学んでいます。また組織論も勉強していて、その学びは野球部のマネジメントにとても役に立っています。例えば、いくつかのステージを踏むように目標を設定すると、それに向かって組織が活性化していきます。4部リーグでの優勝という目標設定をした場合、今年の春季リーグでもその目標は達成しているので、皆もそこまではクリアできると認識しています。そのため、この秋も同様に4部リーグ優勝という目標設定だけだと、いざ目標に手が届くところまで来ると皆のモチベーションが下がる心配があります。それに対して、次の段階として3部リーグで優勝できるチーム作りという目標を掲げておくと、組織として大きなステップになるわけです。こうした戦略的な目標設定ができるのも、商学部での学びがあるからだと思います。
また、今年からソーシャル・データサイエンス学部1年生のアナリスト部員を迎え入れ、一橋ならではのデータ分析にもさらに力を入れています。私たちが1年生だった頃は手書きでデータを記録し分析をしていたのですが、2年生からはデータベースを活用して、改良を重ねて取り組んでいるので精度が格段に上がっていると思います。
学生が主体的に活動するのが、一橋ならではの醍醐味
例年、練習メニューなどの個人目標を設定していますが、今年は数値で分かるよう表にして部室に掲げています。フィジカル面やスピード面での実力不足が新チーム発足時の課題でもあったので、目標と実際の数値を比較し達成度合いを確認しています。特に、今後主力になっていく1年生にも、ウエイトトレーニングの目標値を設定してもらっていて、適切なフィジカルを発揮出来る体へとレベルを上げるために日々鍛え上げています。また、フィジカル班の部員が1年生向けの栄養講座をやったり、データ班が数値分析を行うなど、その分野に詳しく、やる気がある部員が役割を担い、自分たちで主体的に取り組んでいます。今年度からは、この専門チームを増やす方針を立て、走塁班や打撃班も作りました。これは企業経営と似ているかも知れません。試合の分析や戦術も役割分担をしながら、自分たちで考え、マネジメントをしていきます。外部監督の指導を仰ぐ大学もあるので、これは一橋ならではの醍醐味だと思います。
創設101周年、一橋大学硬式野球部主将として
今年6月に行われた春季リーグ、3部最下位の成蹊大学との入れ替え戦には敗れてしまいました。個人的にもショックを受け、主将としてもこの半年間のやり方は正しかったのだろうかと自問しました。やり方は正しいが何かが足りなかったのか、やり方自体が間違っていたのか、何が答えか分からなくなってしまいそうな時もありましたが、同期と話し合いを重ねる中で答えを見出すことができました。仲間に助けられた感じですね。微調整しながらも全体的な方向性としてはこのままで大丈夫だと。それが今季リーグの全勝優勝という結果につながったのだと思います。11月16日(土)、17日(日)には、3部リーグ昇格を掛けた大事な試合があります。一橋大学硬式野球部の応援に、ぜひ神宮球場へお集まりください!!
今後の目標と進路について
将来について短期的な目標としては、1年留年をして一橋の交換留学制度を使い、半年間海外の大学で勉強するという計画を立てています。まだ何も決まっていませんが、GPA(Grade Point Average)も意識して頑張って成績をあげてきました。留学する目的としては、いろいろな文化を知りたい、多様性の中で働きたいという思いがあります。これまで野球が中心だったのですが、世界の広さを知り、いろんなことに挑戦してみたいなと考えています。就職について軸として決めているのは、せっかく野球をやってきましたし、野球部の雰囲気が好きなのでチームで働くような仕事がいいなと思っています。もちろん主将という立場で仲間を引っ張ってきた経験もあるので、将来的には組織の中でチームを引っ張っていけるようなポジションで働きたいと考えています。
文武両道、どちらも頑張れる環境
一橋はチャンスが豊富だなと思っています。本当に面白い授業もたくさんありますし、先生方が学生の質問に対して、オンラインでも対面でも真摯に答えてくださる。教員と学生の間に壁がないなと感じています。キャンパスは植樹会の学生や大先輩の方々が草木の手入れをしてくれていますし、図書館も落ち着いて勉強ができる環境が整っていると思います。部活をやっていて感じるのは部員が少ない中でも手抜きをせず、計画を立ててきちんと練習をしているということです。私たち硬式野球部もそうですし、アメリカンフットボール部やラクロス部もしっかりと練習をしています。それこそ文武両道どちらも頑張れる環境があるなと思います。一橋の学生は、本当に皆真面目ですし、後輩も野球に対して情熱をもって取り組んでいるなと感じています。まずは3部へ昇格して、ここから来年、再来年と努力を続け、優勝できるようなチームを目指していってほしいと思います。一橋は自分たちがやりたい野球ができるので、それを楽しんでやってもらいたいです。11月の引退後は、OBとしてチームを盛り上げていきたいと思います!