先輩に聞く「進路」 / 商学部3年 関口洸生さん

2025/06/18

やりたいことが特になかった" 自分が、一橋大学でやりたいことを見つけた

img_blog20250609_01.jpg

高校生の頃は将来何をやりたいかというのがまだなくて、学部を選ぶときに迷いました。最初は幅広く何でも知ることができそうな社会学部も興味がありましたが、オンラインのオープンキャンパスで、商学部のマーケティングの講義を観て、すごくいいな、面白そうだなと直感的に思ったんです。これをきっかけに、自身がこれまでやってこなかった商学というものを学んでみたいと思って一橋大学の商学部を選びました。

大学の講義は"気づき"に満ち溢れていて、自ら学びにいく姿勢があれば多くのものを得られると思います。例えば田中一弘先生(商学部教授)の「企業と倫理・社会」の講義では、"企業が健全さと活力をもって経営されることで、企業と社会がより良く存続・発展していく"のに必要なものの見方と心構えを学ぶ機会となりました。仕事に対する考え方がやりがいにつながるというヒントを与えてくれたのが印象に残っています。また、「経営組織論」(坪山雄樹商学部准教授)では働く人の心が組織運営に及ぼす影轡について知ることができました。こうした新しい発見がたくさんある1・2年次の講義によって商学部での学びがますます面白くなり、3年次からは経営戦略やマーケティングについてより深く学ぶために福地宏之ゼミ(商学部准教授)に所属しています。顧客価値創出の仕組みや成長企業の差別化要因など、ゼミや講義で学習した内容を、自分の身近な環境に置き換えて考えてみることで、社会の見方が少しずつ変わっていくのを実感します。今は福地ゼミの特徴の一つであるビジネスプランコンテストに向けて、テーマやビジネスモデルを考えている最中です。何とか周囲をあっと驚かせたいですね。

地域の社会貢献の活動を通じて、自分の進む道を見つける

私は、大学に入ったらボランティア活動をやってみたいと思っていました。現在、サッカー部に所属していますが、プレイヤーではなく、フロントスタッフとして広報やファンマーケティング、事業活動などを行っています。特に力を注いでいるのが地域での社会貢献活動です。例えば、地域のお祭りの手伝いや、週一で開催しているサッカー教室で小学生への指導などを担当しています。こうした地域活動の"ご縁"から3年次には、国立市をテーマにしたコラボイベントを1週間大手ファッションビルで企画しています。参加店10店舗を目指して、国立市の商店街にある個人店に相談に伺っています。個人店の場合は、ファッションビルの企画へ出店すると自分のお店を休まなければならず、高齢化や人材不足など現実の課題も見えてきました。今回の企画ではそうした個人店の力になれるように頑張っているところですが、これはより大きな社会課題でもあると感じています。このような経験を通じて自分のやりたいことが分かってきて、将来像も少しずつ見えてきました。大学卒業後は、行政に働きかけるシンクタンクや地域課題を扱うコンサルティング会社で経験を積んで、社会課題の解決にも目を向けた活動を続けるつもりです。これから一橋大学に入学される後輩の皆さんにお伝えしたいのは、まだやりたいことが明確に定まっていなくても大学に入って何かにチャレンジしようという気持ちであれば、自分の好きなものややりたいこと、大事なことがきっと見つかるということです。大学では何でもできるし自由に使える時間もあります。仲間や先生方、地域の方など外側からの刺激も多く、充実した4年間を過ごせると思います。自由な時間を有意義なものにできるよう頑張ってください。