2026/05/22
和田 美代子 (著), 高橋 俊成 (監修)
『日本酒の科学:水・米・麹の伝統の技』 (ブルーバックス 1935) 講談社, 2015年
私はお世辞にも読書家とは言えないので、このコラム欄で紹介できるような適当な本が思い浮かびません。悩みましたが、「どのような本を紹介しても良い」ということなので、最近の風潮に逆らって(?)、お酒に関する本をご紹介したいと思います。
「酒は百薬の長」という言葉を信じて、私はお酒を嗜むのですが、最近は日本酒を飲むことが多いです。日本酒はお米が原材料であるにもかかわらず、口にすると果実のような香りがしたりします。飲んでいて、ふと「なぜ華やかな香りがするのだろう?」、「そもそも日本酒ってどのように作られているのだろう?」という疑問が湧いてきました。そんなときに手にしたのが本書です。
本書を読めば、「並行複発酵」という日本酒の高度な醸造技術のことや、原材料のお米のこと、果実のような香り(吟醸香)のこと、日本酒と料理の相性のことなど、日本酒に関する幅広い知識が得られます。もしかしたら、皆さんの中には、日本酒は「古臭い」というようにネガティブな印象を持たれている方もいるかもしれません。しかし、本書を読めばきっと日本酒をリスペクトするようになるはずです。
私は本書を読んだことで、ますます日本酒が美味しいと感じられるようになり、改めて知識を得ることの大切さを実感しました。近頃では、研究の息抜きに、日本酒の知識をさらに深めるべく、別の本を読んだり、実地訓練として居酒屋に行ったりしています。そういえば、最近伺った居酒屋のグラスに「酒は体に悪いと本に書いてあったので、読書をやめた」と書いてありました。なるほど、私が読書家でない理由は...。
※飲酒は20歳になってから。お酒は楽しく適量を。